アゾール・イミダゾール系とは

カビのなかまである真菌は、自然界ではごくありふれた存在で、通常であれば人体に感染するほどの勢力もないのですが、皮膚に傷ができたり、何らかの病気で免疫力が落ちてしまった場合などには、真菌が体内に入り込んで増殖してしまい、さまざまな病気のもととなります。こうした真菌のはたらきを抑制する作用をもつ医薬品を、総じて抗真菌薬とよび、これにもまた作用するメカニズムの違いなどによる種類があります。
アゾール系というのは、抗真菌薬としての歴史が比較的古く、主力となっているもので、真菌の外側をおおっている細胞膜の材料の合成を阻害するというはたらきをもつ化学物質のことをいいます。そのなかでも、イミダゾール系というのは、環式有機化合物、すなわち炭素を骨組みとして環状の構造をもっている化合物のなかに、チッ素が2つ含まれているような構造の有効成分があるものをいいます。
アゾール・イミダゾール系の医薬品としては、ミコナゾールなどがよく知られており、抗真菌薬として広く市販されているものもあります。ミコナゾールを配合した医薬品としては、水虫やカンジダができてしまった患部に直接塗るタイプの軟膏、クリームなどが普及しており、これらは1日に数回ほど患部やその周辺に塗るだけで、長くても2週間から3週間ほどもあれば症状は改善されます。
外用薬タイプのミコナゾールは、副作用も比較的少ないとされており、考えられるものとしては、皮膚のただれ、かぶれ、赤み、刺激感がするといったものがありますが、それほど大きなものではありません。もし副作用が治まらずにかえってひどくなるようであれば、体質的に合わないこともありますので、医師や薬剤師に相談するのがよいといえます。